Colon Polyps & Screening

大腸ポリープ・便潜血陽性

「陽性」の結果を、次の検査につなげる。

便潜血検査が陽性でも、すぐに大腸がんと決まるわけではありません。ただし、痔だろうと自己判断せず、大腸カメラなどによる精密検査を受けることが大切です。ポリープの種類、検査の準備、切除後の経過観察まで、順を追ってご説明します。

消化器内科の受診案内 →
大腸の通り道を表すシンプルな概念図
位置や仕組みの理解を助ける概念図です。

大腸ポリープとは

大腸の内側の粘膜が、周囲より盛り上がったものをポリープと呼びます。茎のあるもの、なだらかに盛り上がったもの、平坦に近いものなど形はさまざまです。大きさだけでなく、表面の模様や色、できた場所を観察して性質を評価します。

ポリープには腺腫、鋸歯状病変、過形成性ポリープ、炎症に関連するものなどがあります。その一部は時間とともにがんへ進む可能性がありますが、すべてががんになるわけではありません。内視鏡での見た目に加え、必要に応じて採取・切除した組織を調べ、治療と経過観察の方針を決めます。

症状がなくても見つかります

小さなポリープでは症状がないことが多く、健診をきっかけに発見されます。目に見える出血、便に血が混じる、便通の変化、貧血などを伴うこともありますが、症状の有無だけで病変の種類や大きさは判断できません。

腹痛や便秘があるからポリープが原因とも限りません。痔、炎症、感染症、薬の影響など、ほかの原因も考えながら評価します。血便が続く、急に便が出にくくなった、体重が減った場合は、次の健診まで待たずにご相談ください。

便潜血陽性は、精密検査のきっかけです

便潜血検査は、便に混じる微量の血液を調べます。大腸がんやポリープ以外に、痔や炎症でも陽性になることがあるため、この検査だけで病名は確定しません。一方、病変からいつも出血するとは限らず、便潜血が陰性でも病気がないと言い切ることはできません。

2日分のうち1日だけ陽性でも、精密検査の対象です。もう一度便潜血検査をして陰性なら安心、という確認方法では不十分です。健診で陽性を指摘された場合は、結果の用紙を持参し、大腸カメラについてご相談ください。以前の大腸カメラの時期や結果も、次の検査を考える参考になります。

大腸カメラで何を調べるのか

大腸カメラでは、肛門から細い内視鏡を入れ、大腸の粘膜を直接観察します。ポリープやがんだけでなく、炎症、出血なども確認できます。必要な場合は組織の一部を採取して病理検査を行います。

病変が見つかっても、すべてをその場で切除するわけではありません。大きさ、形、場所、深さの疑い、内服薬、全身状態、設備や治療の体制によって判断します。高度な内視鏡治療や入院管理が必要な場合には、適切な専門施設をご紹介します。当院で行う検査・処置の範囲は、診察時に個別にご説明します。

前処置とお薬の確認

大腸の中に便が残っていると、病変が見えにくくなります。検査前日の食事や当日の下剤の飲み方など、指定された準備を行ってください。下剤の種類や飲む場所は体調や検査計画によって異なります。普段から便秘が強い方、以前下剤でつらい思いをした方は、あらかじめお知らせください。

血液を固まりにくくする薬、糖尿病の薬、鉄剤などを使用している方は、お薬手帳をご持参ください。休薬の必要性は処置の内容や病気によって異なるため、自己判断で中止しないでください。鎮静薬を使う場合には、当日の車・バイク・自転車の運転はできません。帰宅方法も事前に確認します。

ポリープの切除と病理検査

切除が必要なポリープでは、輪状の器具で切り取る方法や、粘膜の下に液体を入れてから切除する方法などを選びます。大きな病変や特殊な形の病変では、より専門的な治療を検討します。治療法は病変の性質に合わせて決めるため、「小さいから必ずその場で取れる」とは限りません。

切除した組織は病理検査で詳しく調べます。良性か悪性か、取り切れているか、追加治療が必要かを評価し、結果説明の際に今後の方針をお伝えします。結果が出る日程は、受診時にご確認ください。

内視鏡での処置には、出血や穿孔などの合併症の可能性があります。利益と注意点をご説明し、ご本人の状態を踏まえて進めます。検査後や処置後の強い腹痛、発熱、多い血便、ふらつきがある場合は、速やかに医療機関へ連絡・受診してください。

切除後も、次の確認が大切です

ポリープを切除しても、別の場所に新たな病変ができることがあります。次回の内視鏡までの期間は、ポリープの数・大きさ・病理結果、切除の状況、前処置や観察の質、家族歴などから個別に決めます。一律に毎年、あるいは何年も不要と考えず、結果説明で予定を確認してください。

飲酒、運動、体重、食事、喫煙など生活習慣の見直しも役立ちますが、それだけで内視鏡の経過観察を代わりにできるわけではありません。処置後の運動・飲酒・食事については、担当医の指示を守ってください。

当院でのご相談と持ち物

当院では消化器内科で健診結果や症状を確認し、大腸カメラの必要性と準備をご案内します。便潜血の結果、過去の内視鏡・病理結果、お薬手帳をお持ちください。まず診察を受け、検査日と準備を決める流れになります。

「痔があるから」「忙しくて症状もないから」と後回しにせず、ご相談ください。大腸がんの治療歴や、ご家族に若い年齢で大腸がんを発症された方がいる場合などもお知らせください。必要に応じて専門施設と連携します。

よくあるご質問

2回のうち1回だけ陽性でも大腸カメラが必要ですか?

1回でも陽性なら精密検査を検討します。再度の便潜血検査だけで判断せず、年齢や過去の検査結果を含めて医師にご相談ください。

ポリープがあれば、がんですか?

ポリープには複数の種類があり、すべてががんではありません。内視鏡での観察や必要な病理検査によって性質を確かめます。

陽性でも症状がないので様子を見てよいですか?

早い段階の病変は症状が乏しいこともあります。症状の有無で判断せず、健診の案内に沿って精密検査の相談をしてください。

Your Visit

診察・検査の流れ

  1. 01

    症状・結果を確認

    症状の経過、健診や内視鏡の結果、内服薬とアレルギーを確認します。

  2. 02

    必要な検査を相談

    検査の目的と準備をご説明し、適切な方法と日程を決めます。

  3. 03

    結果と治療を説明

    検査結果をもとに治療を選び、必要に応じて専門施設と連携します。

  4. 04

    次の確認へ

    症状の変化と薬の効果を確認し、経過観察や再検査の予定を決めます。

このページの参考情報

内容確認:2026年10月。治療・検査は診察で個別に判断します。

相談スペースのイメージ写真イメージ写真

Here For You

気になることを、
相談できる場所に。

受診する科に迷うときも、まずはご相談ください。診療時間や担当医を確認して、ご都合に合わせてご予約いただけます。

院内写真の拡大

チャットを読み込んでいます…