SLEEP & BREATHING

睡眠時無呼吸症候群(OSA)

いびきや眠気を、睡眠中の呼吸から確かめます。

「呼吸が止まっていると言われた」「寝ても疲れが取れない」。その気がかりをご相談ください。おがわクリニックでは、検査から治療、続けるための調整まで、呼吸器内科で診療します。

CPAP療法で睡眠中の呼吸を支えるイメージイラスト
イメージイラスト

呼吸器内科で継続診療

睡眠時無呼吸症候群(OSA)の検査・治療から継続的なフォローまで、呼吸器内科で一貫して診療します。また、OSAに伴う合併症の治療にも力を入れています。

ご自宅で出張精密PSG

大阪市内への出張にも対応。実施方法・地域・日程は、診察でご案内します。

状態に応じたオンライン診療

治療効果や状態を確認し、LINEオンライン診療と対面での診療を組み合わせます。

当院でCPAP治療中 900名以上(2026年現在)

呼吸器内科の受診案内 →
01

気になるサインを、受診のきっかけに。

夜のサイン

大きないびき、呼吸の停止、息苦しくて目が覚める、何度もトイレに起きる。

朝・日中のサイン

起床時の頭痛や口の乾き、寝ても取れない疲れ、強い眠気、集中しづらさ。

いびきだけでOSAとは診断できません。眠気が目立たない方、やせている方にも起こります。強い眠気があるときは、運転や危険を伴う作業を控えてご相談ください。

ご家族から呼吸停止を指摘される、薬を飲んでも血圧が下がりにくい、心房細動の治療中などの場合は、日中の眠気が乏しくても睡眠時無呼吸が隠れていることがあります。睡眠不足、薬の影響、ほかの睡眠障害でも眠気は起こるため、問診と検査で区別します。

診察で伝えたいことを、メモに。

気になる項目を選び、いつから・どのような場面で気になるかを整理できます。診断や重症度の判定をするものではありません。

気になる項目

入力は送信・保存しません。ページを閉じると消えます。

02

止まる呼吸と、浅くなる呼吸。

無呼吸は、空気の流れがほぼ止まる状態。低呼吸は、流れが少なくなり、酸素の低下や短い覚醒を伴う状態です。どちらも睡眠を妨げる原因になるため、検査では両方を確認します。

無呼吸

空気の流れ

色のついた区間:呼吸が変化する間

空気の流れがほぼ止まる状態。

低呼吸

空気の流れ

色のついた区間:呼吸が変化する間

空気の流れが少なくなり、酸素の低下や短い覚醒を伴う状態。

理解のための模式図で、実際の検査記録ではありません。

無呼吸・低呼吸の判定基準を詳しく見る

成人の無呼吸は気流が90%以上低下し10秒以上続くものが基準です。低呼吸の代表的な基準は、気流が30%以上低下して10秒以上続き、3%以上の酸素飽和度低下、または覚醒を伴うことです。4%以上の酸素低下を使う基準もあり、採用する基準や測定方法によって判定は異なります。

閉塞性と中枢性では、起こり方が違います。

閉塞性(OSA)

空気の流れ

胸・お腹の呼吸努力

色のついた区間:無呼吸の間

のどの空気の通り道がふさがるタイプです。無呼吸の間も、胸やお腹は呼吸しようと動いています。

中枢性(CSA)

空気の流れ

胸・お腹の呼吸努力

色のついた区間:無呼吸の間

呼吸を促す指令が一時的に弱まるタイプです。無呼吸の間は、気流と胸・お腹の呼吸努力がともに止まります。

検査では空気の流れと呼吸努力を合わせて確認します。両方が混在することもあり、体格やいびきだけでは区別できません。中枢性が疑われる場合は、背景の病気や薬も確認し、適した治療を検討します。

睡眠時無呼吸が起こる仕組み

  1. 1舌
  2. 2空気の通り道
  3. 3舌
  4. 4ふさがった部分

睡眠中にのどの通り道が狭くなったり閉じたりして、呼吸が浅くなる・止まることがあります。

気道の状態を簡略化した模式図です。

イメージイラスト図を押すと全体表示。さらに拡大できます

体重だけでは、決まりません。

気道の形

あごの大きさ・位置、舌や扁桃の大きさが関係します。

からだの変化

首まわりの脂肪や加齢、閉経後の変化などが影響します。

生活・姿勢

飲酒や仰向けで悪化する方もいます。鼻づまりがある場合も診察でお伝えください。

03

睡眠と、全身の健康を一緒に。

呼吸の乱れによる酸素低下や睡眠の分断は、からだに負担をかけます。高血圧、心房細動などの心疾患、脳卒中、2型糖尿病との関連が知られています。ただし、年齢や体重など共通の要因もあり、OSAだけが原因という意味ではありません。睡眠の治療と持病の治療を並行して考えます。

高血圧・心臓・脳の病気

高血圧、冠動脈疾患、心不全、脳卒中との関連が報告されています。特に血圧が下がりにくい方は、夜間の呼吸を調べる意義があります。

高血圧のご案内 →

心房細動などの不整脈

低酸素や胸の中の圧変化などが心臓に影響します。不整脈の診療と睡眠時無呼吸の評価を並行して考えます。CPAPで再発が必ず防げるわけではありません。

心房細動のご案内 →

糖尿病・代謝への影響

2型糖尿病と睡眠時無呼吸は併存しやすく、肥満など共通の背景もあります。血糖や体重の管理も続け、CPAPだけで糖尿病の治療を置き換えないことが大切です。

糖尿病のご案内 →

集中力・仕事・運転への影響

眠気、疲労感、朝の頭痛、夜間のトイレなどが日常生活に影響します。居眠り運転や作業中の事故を避けるため、強い眠気は我慢しないでください。

症状を確認する ↑
研究を詳しく読む

研究から分かること日本の30〜69歳では、中等症以上に相当する睡眠時無呼吸の人が約944万人と推計されています。

A common condition

珍しい病気ではありません。

2019年の推計では、日本の30〜69歳で中等症以上に相当する睡眠時無呼吸(AHI 15以上)の人は約944万人と見積もられました。人口と既存研究を用いた推計で、実際に診断・治療を受けている人数や、2026年の実測値を示すものではありません。眠気がない方も含みます。

出典:Benjafieldら、2019年(日本・30〜69歳の推計) ↗

研究から分かること未治療の重症の方では、心臓・血管の病気による死亡が多い傾向でした。

Long-term observation

未治療の重症睡眠時無呼吸で、心血管イベントが多かった研究

男性を平均10.1年追跡した観察研究では、致死的な心血管イベントの発生率は下図のとおりでした。

単位:件/100人年(100人を1年間観察するのに相当する期間)。10年間の発症割合や個人の死亡確率ではありません。治療を無作為に割り付けた研究ではなく、群の背景の違いもあるため、この差をCPAPだけの効果とは断定できません。

出典:Marínら、Lancet 2005 ↗

研究から分かることCPAPを使うと睡眠中の無呼吸は減りましたが、この試験全体で心血管イベントの再発減少は示されませんでした。

Breathing during sleep

睡眠中の呼吸の乱れを減らす

治療前29.0回/時間
CPAP治療中3.7回/時間

SAVE試験でCPAPを使用した群の平均AHIの変化です。眠気、いびき、生活の質にも改善が見られました。ただし、この研究の心血管疾患を持つ参加者全体では、重い心血管イベントの再発予防に有意な差は認められませんでした。

平均使用時間は1晩3.3時間。研究の平均値であり、すべての方が同じ数値まで改善するわけではありません。

出典:McEvoyら、NEJM 2016(SAVE試験) ↗

研究から分かること1日平均4時間以上使えた人の追加解析では、心臓・脳の病気の再発が少ない関連がみられました。

Consistent use matters

しっかり使えた人では、心血管病の再発が少ない関連

ハザード比 0.6995%信頼区間 0.52〜0.92

心血管疾患と睡眠時無呼吸のある4,186人、3試験の統合解析では、1日平均4時間以上使用した人を評価した追加解析で、心血管・脳血管イベント再発の相対的なハザードが31%低いことと関連しました。

無作為に割り付けたCPAP群と対照群の比較全体では差がありませんでした。使用時間別の解析には治療を続けられる人の背景などが影響し得るため、すべての方の再発が31%減るとは言えません。心血管疾患のない方への予防効果を示す数字でもありません。

「4時間使えば十分」という意味ではありません。4時間は研究の区分です。治療の目標は、原則として眠っている時間全体をCPAPで支えることです。

1日平均4時間以上の使用を評価した追加解析0.69ハザード比95%信頼区間 0.52〜0.92

割り付けた群全体の比較では有意差なし

出典:Sánchez-de-la-Torreら、JAMA 2023 ↗

研究から分かること治療抵抗性高血圧の方で、CPAPにより24時間平均血圧が下がりました。

血圧の治療も、一緒に。

治療抵抗性高血圧と睡眠時無呼吸のある194人を調べたHIPARCO試験では、12週間のCPAPで、対照群より24時間平均血圧が平均3.1mmHg低下しました。個人差があり、降圧薬を不要にするという結果ではありません。血圧、血糖、脂質などの治療も続けます。

12週間後の24時間平均血圧/対照群との差−3.1mmHg治療抵抗性高血圧を伴う194人の試験

薬の中止や、同じ効果を保証する数字ではありません

出典:Martínez-Garcíaら、JAMA 2013 ↗

突然の強い胸痛、息苦しさ、片側の手足の麻痺などは睡眠時無呼吸の相談予約を待たず、救急要請を含めて対応してください。

04

検査の先まで、見通せるように。

まず症状と持病を確認し、医師が検査を選びます。簡易検査を行う場合も、初めから精密PSGを選ぶ場合もあります。結果が軽く見えても、疑いが残る場合や記録が不十分な場合は、精密PSGで詳しく調べます。

STEP 01まずは診察で相談

いびき・呼吸停止・眠気、持病や服用中の薬を確認。

↓

医師が状態に応じて検査を選びます

STEP 02-A

簡易検査

ご自宅で、空気の流れや酸素の状態などを記録。

疑いが残る・記録が不十分な場合は↓ 精密PSGへ進みます。

STEP 02-B

精密検査(PSG)

呼吸に加え、脳波などで睡眠の状態まで詳しく確認。

持病などにより初めから選ぶ場合も。当院では出張精密PSGにも対応。

↓
STEP 03結果を医師と確認

無呼吸の種類 + AHI・REI + 酸素の低下 + 症状・持病

↓
閉塞性(OSA)の場合

状態に合う治療を選ぶ

CPAP、口腔内装置、体重・姿勢の調整、手術などを検討します。

CPAPの保険条件を見る ↓
中枢性などの場合

原因に合わせた評価・治療

背景の病気や薬も確認し、専門医が適した治療を検討します。

↓
STEP 04続けながら、効果を確認

症状と使用データを確認し、困りごとを調整します。

一般的な流れです。すべての方が簡易検査・精密PSGの両方を受けるわけではありません。

簡易検査

ご自宅で、呼吸の流れや血液中の酸素の状態などを記録します。通常は脳波を測らないため、眠っていた時間や覚醒の評価に限界があります。

簡易睡眠検査

  1. 1鼻:空気の流れ
  2. 2指:血液中の酸素の状態
  3. 3胸:呼吸の動き
  4. 4腹:呼吸の動き
  5. 5小型の記録装置

代表的な装着例です。胸・腹のセンサーなど、機器の種類・装着方法は検査によって異なります。

イメージイラスト図を押すと全体表示。さらに拡大できます

精密PSG

呼吸や酸素に加え、脳波、眼の動き、筋肉の活動などを調べ、睡眠の状態と呼吸の乱れを合わせて評価します。

精密睡眠検査(PSG)

  1. 1頭:脳波
  2. 2目の外側:眼の動き
  3. 3あご:筋肉の活動
  4. 4鼻:空気の流れ
  5. 5胸:呼吸の動き
  6. 6腹:呼吸の動き
  7. 7指:血液中の酸素の状態
  8. 8記録装置

呼吸や酸素に加えて、脳波などから睡眠の状態を詳しく調べます。

主なセンサーを示した模式図です。実際には心電図や脚の筋肉の活動なども測定し、機器や装着位置は検査方法により異なります。

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記録する気流と酸素の変化を見る

What the Test Records

無呼吸と、酸素の低下を
重ねて見る。

簡易検査では、鼻の空気の流れと、指で測る血液中の酸素の状態などを記録します。

色の付いた範囲:空気の流れが止まっている間

鼻の空気の流れ 気流センサー

波が平らになり、空気が流れていない区間が見られます。

血液中の酸素(SpO₂)指のセンサー

少し遅れて下がり、呼吸再開後に戻っていくことがあります。

理解のための模式図で、実際の患者さんの測定データではありません。酸素低下の程度・タイミングには個人差があり、無呼吸や低呼吸のたびに必ず同じ変化が起こるわけではありません。体動やセンサーのずれなども含め、医師が波形を確認します。

出張精密PSG、検査の前から結果まで。

当院では出張精密PSGにも対応しています。検査技師による装着を含め、実施方法・地域・日程を診察時にご案内します。大阪市内での検査もご相談ください。

睡眠の悩みを医師に相談する夫婦のイメージイラスト
イメージイラスト
  1. 01

    診察・検査のご相談

    検査が必要かを医師が判断します。実施方法、日程、費用、準備についてご案内します。

  2. 02

    ご自宅でセンサーを装着

    検査技師が事前にお約束した夜の時間帯に訪問します。夕食・入浴などを済ませ、就寝用の服装でお待ちください。装着後は普段に近い環境でお休みいただきます。

  3. 03

    翌朝、機器を外して返却

    起床後、説明に沿ってセンサーを外します。機器の回収・返却方法は、事前にご案内します。

  4. 04

    結果説明・治療の相談

    呼吸の乱れや酸素の変化を確認し、症状と合わせて治療の必要性・選択肢をご説明します。

出張検査の対応地域について

対応地域・出張実績:大阪市、交野市、四條畷市、枚方市、門真市、寝屋川市、東大阪市、八尾市、八幡市、高槻市、京田辺市、京都市、奈良市。

実施可能な地域・日程は、ご相談時に確認します。上記以外の地域についてもお問い合わせください。

服薬は自己判断で中止しないでください。検査当日の準備は事前の案内をご確認ください。

重い心肺疾患などがある方では、医師がより適切な検査環境を検討します。

05

AHIは、睡眠1時間あたりの回数です。

AHI =
(無呼吸の回数 + 低呼吸の回数)
÷ 実際の睡眠時間

120回 ÷ 6時間 = 20回/時間

軽症5以上15未満回/時間
中等症15以上30未満回/時間
重症30以上回/時間

簡易検査では記録・評価時間を分母とするREIなどを用いる場合があり、PSGのAHIとは条件が違います。酸素の低下、症状、持病も合わせて結果を読みます。5未満でも症状の原因がないとは限りません。

重症度と、CPAPの保険条件は別です。

2026年度の基準では、AHI15以上に加え、日中の眠気や起床時頭痛などが強く日常生活に支障があること、PSGで睡眠の分断・深睡眠の減少などとCPAPによる改善が確認されることが基本です。指数30以上の場合は、上記の自覚症状・生活への支障の条件を満たすことで対象となります。

診察と睡眠検査で評価

指標の種類、症状、生活への支障を確認します。

↓
指数30回/時間以上の場合

症状・生活への支障を確認

日中の眠気や起床時頭痛などが強く、日常生活に支障がある場合。

簡易検査でこの経路を検討する場合もあります。

↓
医師がCPAPの適応を判断
精密PSGで評価する場合

AHI15回/時間以上

上記の症状・生活への支障に加え、PSGの睡眠所見とCPAPによる改善の条件を確認。

簡易検査で30未満・判定困難でも、必要に応じてPSGへ。

↓
条件を満たせば導入を検討

いずれも数値だけで自動的に導入されるわけではありません

条件を満たさない・判断が難しい場合

治療不要と決めつけず、口腔内装置などの選択肢や追加検査を相談します。

2026年度の条件を詳しく見る

基本は①AHI15以上、②強い自覚症状と日常生活への支障、③PSGで頻回の無呼吸による睡眠の分断・深睡眠の著しい減少等と、CPAPによる睡眠状態の改善を確認することです。指数30以上では②を満たすことで対象となります。

厚生労働省通知 C107-2(紙面304ページ)

2026年10月9日確認。小児や中枢性無呼吸などの治療基準を示す図ではありません。

検査方法による指標の違いを踏まえ、医師が適応を判断します。数値だけで導入が決まるものではありません。条件に当てはまらない場合も、症状に応じて別の治療や追加評価を相談します。

出典:令和8年3月5日 保医発0305第6号、C107-2(3)ウ。2026年10月9日確認。

06

自分に合った治療を、医師と選びます。

方法治療の考え方確認すること
CPAPマスクから圧力をかけた空気を送り、睡眠中の気道を保ちます。適応、マスクの相性、使用データを確認します。
口腔内装置下あごを前に保ち、空気の通り道を確保します。歯や歯周組織、あごの状態も含めて医師・歯科医師が評価します。
体重管理・体位療法適する方の減量や、仰向けで悪化する方の睡眠姿勢を調整します。必要な治療と組み合わせます。
手術など扁桃やあごなど、気道が狭くなる原因に応じて専門医が適応を検討します。治療後も効果の確認が必要です。

いびきが静かになっても、治療が十分かは検査などで確認します。自己判断で治療を中止せず、ご相談ください。

CPAPが気道を保つ仕組み

  1. 1ふさがった部分
  2. 2鼻マスク
  3. 3開いた空気の通り道
睡眠時無呼吸:のどの奥がふさがる舌や周囲の組織が通り道を狭くし、空気が肺へ届きにくくなります。
CPAP:空気で内側から支えるマスクから送る空気の圧力で、通り道が閉じないように保ちます。

青色は空気・圧力のイメージで、酸素投与を示すものではありません。

イメージイラスト図を押すと全体表示。さらに拡大できます

CPAPは、通常の空気に圧力をかけ、気道を内側から支えます。酸素を補う在宅酸素療法とは、仕組みや目的が異なります。

空気の圧力は、検査結果や使用データをもとに医師が調整します。市販のいびき対策用品だけで、必要な検査や治療を置き換えないようにしましょう。

07

CPAPを、日々の眠りに。

CPAPは通常の空気に圧力をかけ、気道を内側から支えます。酸素を補う治療とは異なり、使っている間に効果を発揮します。基本は眠っている時間全体での使用を目指し、使いづらさを相談しながら調整します。

CPAPの機器と装着のイメージ

  1. 1CPAP本体
  2. 2ホース
  3. 3鼻マスク

ご自宅で、いつもの眠りに取り入れる治療です。

本体からホースとマスクを通して空気を送り、空気の圧力で気道を開いた状態に保ちます。

説明用イラスト。実際の機器・マスクの形は異なります。

イメージイラスト図を押すと全体表示。さらに拡大できます

寝る前から翌朝までの使い方

  1. 寝る前機器を安定した場所に置き、ホースとマスクを接続。寝る姿勢で、締めすぎず装着します。
  2. 眠っている間寝始めから起きるまで使うことを目標にします。昼寝をするときも使用を相談します。
  3. 翌朝機器を停止してマスクを外し、説明書に沿ってお手入れ。困った点は診察で共有します。

使いづらいときは、早めにご相談ください。

漏れ・跡
マスクの大きさ、クッション、寝た姿勢での当たり方を確認します。強く締めるほど良いわけではありません。鼻用・鼻ピロー・鼻と口を覆うタイプなどから適合を検討します。
鼻づまり・乾燥
鼻の病気や口からの漏れ、加湿の設定などを確認します。加湿器の使い方や水の管理は、機器の説明書・医療機関の案内に従ってください。
圧・寝つき
慣らし方や圧の立ち上がりなどを相談します。まず起きている間に短時間着けて練習する方法もあります。治療圧を自己判断で変更しないでください。
お腹の張り
空気を飲み込んでいる可能性や、マスク・圧の影響を確認します。痛みや強い不快感が続く場合は、早めにご相談ください。
眠気が残る
使用時間、漏れ、残っている無呼吸に加え、睡眠時間不足や別の睡眠障害、薬などを確認します。数字だけでなく、日中の過ごしやすさも大切です。

診察で確認する、4つのこと

  • 使えた時間毎晩・睡眠全体をカバーできているか
  • 残る無呼吸機器のデータと症状は合っているか
  • 空気漏れマスクが合い、十分な治療ができているか
  • 生活の変化眠気・血圧・体重・使い心地はどうか

眠りを支える生活の工夫

睡眠時間を確保する/寝る前の飲酒を控える/適する方は無理のない体重管理/禁煙や睡眠姿勢を相談する。処方薬の変更は主治医に確認してください。

LINEオンライン診療

治療効果や状態を対面で確認したうえで、利用できるかをご案内します。持病の管理に応じて対面診療も組み合わせ、不調がある場合は来院での診察に切り替えます。

高血圧、糖尿病、心房細動などを併せ持つ場合は、それぞれの診療と連携して確認します。体重や症状が変わっても、CPAPを自己判断でやめずにご相談ください。

2026年改定の取扱いについて

直近3か月の各月で、1日平均の使用時間がすべて1時間未満の場合、在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料を算定できない取扱いがあります。当該医療機関でのCPAP開始から3か月間は、この使用時間による制限の例外です。一方、機器などに関する在宅療養指導管理材料加算は算定可能とされています。「1時間未満なら保険でCPAP治療を続けられない」と一律に決まるものではありません。

厚生労働省の通知(C107-2) ↗
08

受診前の、気になること。

いびきがあると、必ず睡眠時無呼吸ですか?

いびきだけでは判断できません。呼吸停止、日中の眠気、持病などを確認し、必要に応じて睡眠検査を行います。スマートウォッチや録音の情報は相談の参考になりますが、それだけで診断はできません。

やせていても検査は必要ですか?

睡眠時無呼吸は、あごやのどの形などにも関係するため、やせている方にもみられます。呼吸停止を指摘されたり症状が続いたりする場合は、体格にかかわらずご相談ください。

検査であまり眠れなかったら?

どのくらい眠れたか、いつもと違う点があったかをお知らせください。記録の質や得られた睡眠時間を確認し、結果が十分か、再検査などが必要かを医師が判断します。

CPAPは一度始めると、一生使いますか?

CPAPは使用中の気道を支える治療なので、継続が必要な方が多くいます。一方、体重や病状の変化などで再評価する場合もあります。使用をやめてよいかは、症状だけで判断せず医師に相談してください。

受診時は何を持っていけばよいですか?

お薬手帳、健診・検査結果、ほかの医療機関で治療中の場合は分かる範囲の資料をお持ちください。いびきや呼吸停止について、ご家族が気づいたことも診療の参考になります。

CPAPは酸素を吸う治療ですか?

通常のCPAPは、室内の空気に圧力をかけてのどを開く治療です。酸素濃度を増やす在宅酸素療法とは異なります。別の呼吸器疾患などで酸素が必要な場合は、医師が個別に判断します。

毎晩使わなければいけませんか?

原則として眠るときに使用します。CPAPは使っている間に気道を支えるため、使わない夜は無呼吸が戻ることがあります。毎晩・睡眠時間全体の使用を目指し、難しいときは中断したままにせずご相談ください。

旅行や出張にも持っていけますか?

一般に携帯して使用できます。電源や持ち運び、航空会社の取扱いは事前に確認してください。海外では電源仕様なども確認し、機器の説明書や提供元の案内に従います。

大阪市内でも自宅で精密検査を受けられますか?

大阪市内への出張精密PSGに対応しています。診察で適応を確認したうえで、訪問地域・日程・準備を調整します。希望日や実施場所についてご相談ください。

保険で治療できますか? いくらかかりますか?

所定の検査値、症状などの条件を満たす場合、CPAP治療は保険診療の対象です。機器は貸与され、継続受診で使用状況と効果を確認します。検査・治療の費用は自己負担割合・診療内容・受診間隔などで異なるため、各種費用のページと診察時の説明をご確認ください。

スマートウォッチで異常が出たら、OSAですか?

通知や記録は相談のきっかけになりますが、それだけで診断はできません。表示された結果を受診時にお見せください。通知がなくても、症状や呼吸停止の指摘があればご相談ください。

子どものいびきも、このページの基準で考えますか?

成人と小児では評価や治療が異なります。このページの成人の数値をお子さまに当てはめず、小児科や耳鼻咽喉科へご相談ください。

簡易検査で異常が少なくても、眠気が続くときは?

記録の状態や睡眠時間、ほかの病気の可能性も確認します。OSAが疑われる場合は、精密PSGを検討します。

CPAP以外の治療を選べますか?

口腔内装置や体位療法、手術などが選択肢になる場合があります。重症度だけでなく、気道や歯・あごの状態、生活に合わせて相談します。

費用について

費用は自己負担割合・検査内容・診療内容によって異なります。検査・治療の前にご案内します。

各種費用のご案内 →

YouTube解説動画

睡眠時無呼吸のご相談・ご予約

睡眠時無呼吸のご相談は、WEB予約をご利用ください。予約サイトで『睡眠時無呼吸』を選択し、ご希望の日時をお選びください。

このページの参考情報

成人のOSAに関する一般的な説明です。個別の検査・治療は、診察と検査結果に基づいて判断します。

参考資料:OSAガイドブック(2026年9月改訂)。研究の数字については、各図表に示した原著論文をご参照ください。

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